豪華な乗り心地とそのブランド力で知られるロールス・ロイスが、今度はエコカー市場にその名を刻みます。

新たに予約受注中で2023年10月以降に発売が開始される、ロールス・ロイス初のフル電動モデル『スペクター』の魅力に迫る本記事では、その販売価格からスペックまで、細部にわたって探求してまいります。
この記事では、”スペクター”のパワー、スタイル、そして環境への配慮がどのように融合しているのかを明らかにし、あなたのクルマ選びに役立つ情報を提供します。あなたが探している情報がここにあるかもしれません。
ロールス・ロイススペクターという電動自動車の新たな時代について一緒に見ていきましょう。
記事のポイントはこちらになります。
- スペクターの基本的なスペックと性能
- スペクターの内外装デザインの特徴
- スペクターの航続距離と充電時間
- スペクターの日本での発売日と価格
スペクターの全貌

- スペクターはどんな車か
- スペクタースペック詳細
- 重量は約2.975kg
- エクステリアデザイン
- 室内空間の豪華さと快適さ
スペクターはどんな車か
最新の電動車に関する技術とデザインを追求する伝統的なラグジュアリーカーブランド、ロールス・ロイスから生まれた「スペクター」。

スペクターは、ロールス・ロイスが誇る最初のフル電動モデルです。
その名前が示す通り、特別な存在感と高度なパフォーマンスを併せ持つこの車は、ラグジュアリーEVセグメントに新たなスタンダードを築きます。
全長5,453mm、全幅2,080mm、全高1,559mmのボディは、力強さとエレガンスを融合させたデザインで、ホイールベースは3,210mmとなっています。
スペクターのパワートレインは、最高出力585hpと最大トルク91.8kgmを引き出すことが可能で、これにより最高速度は250km/h、0から100km/hまでの加速はわずか4.5秒という驚異的なパフォーマンスを実現しています。
また、電動航続距離は約530km(260マイル)で、都市部や長距離移動でも問題なく利用することができます。
空力性能にも優れたスペクターは、徹底的に空力が追求されたフロントセクションを持ち、22基のLEDが搭載されたパンテオン・グリルと細形のスプリット・ヘッドライトが組み合わせられ、Cd値0.25を実現。

このことからも、その前例のない優れた空力性能がうかがえ、ロールスロイスのこだわりが感じられます。
この2ドアクーペスタイルの車は、乗車定員4人で、カスタマイズ可能なオプションもほぼ無限に選べるため、所有者の個性やニーズに合わせた最高のドライブ体験を提供します。
オフロードモードが搭載されているかどうかは現時点では公開されていませんが、その高性能なパワートレインと空力性能から考えると、オフロードモードの搭載も十分に考えられます。
ロールスロイス「スペクター」は、電気自動車の未来を示す一台と言えるでしょう。
ラグジュアリーとパフォーマンス、環境への配慮を一体としたこの車は、新たな自動車の形を世に問い続けるロールスロイスの姿勢を象徴しています。
ただし、この記事で述べたスペックはすべて暫定的なものであり、実際のモデルでは変更される可能性があることをご了承ください。
スペック詳細

以下にメルセデスベンツEQS SUVの主要なスペックを表にまとめてみました。
最大出力 | 584馬力 |
最大トルク | 91.8kgm |
最高速度 | 250km/h |
航続距離(WLTPモード) | 約530km |
全長 | 5,453mm |
全幅 | 2,080mm |
全高 | 1,559mm |
ホイールベース | 3,210mm |
ターニングサークル | 12.7m |
車重 | 2,975kg |
ドア数 | 2ドア |
乗車定員 | 4人 |
Cd値 | 0.25 |
消費電力 | 21.5kWh/100km |
CO₂排出量 | 0g/km |
重量は約2.975kg

スペクターの重量が約2.975kgとなっています。
同じくロールス・ロイスのファントム・クーペが2,610kgと最重量を誇っていましたが、スペクターはそれを上回り、クーペ車種では異例の重量とも思える車重。
この重量は、まず航続距離530kmも走行可能な大容量バッテリーが大きく寄与しています。
また、スペクターのボディには”アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー”と称されるアルミニウム製スペースフレームが採用されたことも要因の1つ。

この独特なフレームは、アルミニウム押出材とバッテリーが車体構造と一体化することで、従来のロールス・ロイスモデルと比較して、なんと30%のボディ剛性向上を達成しています。
スペクターの堅牢な構造は、不変の豪華さと先進の技術の組み合わせにより、高性能電気自動車の新たな標準を設定しています。
エクステリアデザイン

ロールス・ロイスの新型「スペクター」は、その一見すると空気抵抗の塊に見える象徴的なパンテオン・グリルを、革新的なアプローチで進化させています。
830時間に及ぶデザインモデリングを経て作り出されたステンレススチール製の磨き上げられたクローズドグリルは、角度を持たせることで、ロールス・ロイス史上最も優れた空力性能、Cd値0.25を達成。
その上に立つスピリット・オブ・エクスタシーもリニューアルされ、全体の美しさを一層引き立てています。

スペクターのシルエットは、その特徴的なファストバッククーペの形状で注目を集めます。
グリーンハウス表面は完全にシームレス化され、空気抵抗係数を極限まで下げています。その結果、ロールス・ロイス史上最も低い空気抵抗係数を達成しています。
ルーフラインの後端では、ピラーからラゲッジルームに至るまでの一体成型ボディパネルに、宝石のような縦長のテールランプが組み込まれ、全体のデザインをさらに引き締めています。
また、完璧なエクステリアデザインを完成させるために、ホイールの戦略も見直されました。
約100年ぶりに23インチのホイールを装着し、その結果、2ドアのクーペとして市場に投入されました。
これらの全てが組み合わさることで、「スペクター」は未だかつてないレベルの豪華さと革新性を持つ、ロールス・ロイスの新たなスタンダードとなり得ますね。
豪華で快適な室内空間

「スペクター」の室内空間は、一見するとまるで夜空のような壮大な風景が広がっています。
星空からインスピレーションを受けた4796個の光源が組み込まれた「スターライトドア」や、5584個の星を模した「イルミネーテッド・ファシア」が、幻想的な雰囲気を生み出し、乗るたびに新たな驚きを提供します。
このような細部へのこだわりは、エクスクルーシブな天然素材の使用にも表れています。

また、ロールス・ロイスが初めて採用したフルデジタルのビスポークインストゥルメントダイヤルは、一層の洗練さを加えています。
ヘンリー・ロイス卿と設計チームが冬を過ごした南フランスの入り江にちなんで命名された「カナデル・ウッド・パネリング」のオプションも提供されており、その可能性はまさに無限大。

さらに、ロールス・ロイスの最新のデジタルアーキテクチャー「SPIRIT(スピリット)」も特徴の1つ。
車内でもリモートでも対話型のアプリケーションが利用可能になり、ロールス・ロイスの専用アプリケーション「Whispers」ともシームレスに統合されています。
これにより、ラグジュアリーに精通したスペシャリストから厳選された情報を得ることができるので、これらの要素が組み合わさって、「スペクター」の内部はまさに次世代の高級感と革新性を体現しています。
スペクター:日本の発売日と価格

- 日本での発売日と価格
- 航続距離は約530km
- 充電時間
- 購入時のポイント
日本での発売日と価格
日本国内でのロールス・ロイス・スペクターの購入希望者は、すでに予約を開始することができます。
この最高級クーペの価格は4800万円からとなっており、2023年の10月から待望のデリバリーが始まる予定です。
ロールス・ロイス・スペクターで、究極のラグジュアリーを実感してみたいですね。
航続距離は約530km
ロールス・ロイス『スペクター』は、電気自動車のエリート部類に位置づけられ、その航続距離は一充電で約530kmと驚異的です。

これは現時点での電気自動車の中でもトップクラスの性能であり、長距離ドライブを楽しむ際も充電についての懸念を大いに軽減できる上に、このような長距離航続性は、電気自動車というモビリティ選択肢の利便性を一段と高めます。
現時点では、スペクターのバッテリーに関する公式の保証情報は明らかにされていません。
しかし、ロールス・ロイスの他の車種では一般的に3年間の無制限走行距離保証が提供されているとされています。
このことから、スペクターのバッテリーについても、同等の保証が適用される可能性があると推測できます。
ただし、この点については公式情報が公開されるまで確定的なことは言えません。電気自動車の信頼性と耐久性におけるロールス・ロイス・スペクターの先進性をご期待ください。
充電時間
『スペクター』の充電時間については、公式情報が発表されていないため、詳細は不明です。

参考までに、メルセデスベンツが発売した電気自動車『EQS SUV』(全長5125mm、全幅1959mm、全高1718mm、ホイールベース3210mm、最大出力544馬力、最大トルク87.5kgm)の充電時間は、家庭用の通常充電では約10時間となりますが、出力22kWのチャージャーを使用すれば約5時間で充電が可能となります。
さらに、出力200kWの急速チャージャーを利用すれば、250kmの航続に必要なバッテリー容量を、およそ15分で充電できます。
これらの充電時間は、電気自動車の利便性を高める要素となっているので、『スペクター』の充電時間や充電器の種類にも注目が集まります。
スピリット・オブ・エクスタシーも新調
ロールス・ロイスはブランドの象徴でもあるラジエーターマスコット、「スピリット オブ エクスタシー」を、ブランド初の電気自動車「スペクター」のためにエアロダイナミクスを考慮して改良しました。

これまでのモデルではエアロダイナミクス性能はあまり重視されていませんでしたが、電気自動車であるスペクターの開発において、ラジエーターマスコットの空気抵抗が重要な課題に。
その結果、象徴的なラジエーターマスコットは空気抵抗の低い形状に改良され、航続距離の拡大に貢献しました。
しかし、ロールス・ロイスファンの皆様にはご安心いただきたいと思います。大きな変化はありません。
最も顕著な変更点は、「エミリー」の脚の位置が変わったことです。以前のバージョンでは、エミリーは両足を揃えて立ち、風に向かって彼女のスカートが膨らむ形で描かれていましたが、新しいバージョンでは、よりダイナミックな姿になります。
片足を前に出し、スタートブロックから飛び出した短距離走者のようなポーズ、そして、多くの人が翼と勘違いしがちな彼女のスカートも、よりエアロダイナミクスに配慮した形状になりました。

さらに、彼女の身長は10cmから8.27cmに小さくなりました。「スピリット オブ エクスタシー」はこれまでに10回ほど大きさが変更され、最初の18cmから現在の半分程度の大きさになってしまいましたが、これも空力改良の一環であると思われます。
一部の情報では、彼女の顔も修正されたとのことですが、写真ではその詳細は確認できませんでした。
このように、ロールス・ロイスはブランドの伝統と新たな挑戦を融合させることで、革新的な電気自動車「スペクター」の実現に至りました。
厳格なテストで品質と耐久性を保証
『スペクター』は、ロールス・ロイスが自信を持って世に送り出す製品であり、その品質と耐久性は極めて高いレベルにあります。

この車は、極端な気温条件、氷雪、砂漠、高地の山道、世界各地の都市といった、多種多様な環境での走行を想定した250万キロメートルという非常に長い距離のテストプログラムを経験しており、その全てにおいて性能を維持し続けることができました。
このテストプロセスは、ブランドの120年の歴史の中でも最も厳しいものとなりました。
2023年第4四半期という正式発売を目指した走行テストについて、トルステン・ミュラー-エトヴェシュCEOは、
ミュラー-エトヴェシュCEO
当社のパワートレイン・テクノロジーを根本的に変えるためには、世界でもっとも厳しい目を持つお客さま、すなわちロールス・ロイスのお客さまに提供するに先立って、製品のあらゆる側面の能力を試す必要があります。
そのために、わたしたちはロールス・ロイスの歴史上でもっとも厳しいテスト・プログラムを用意しました。わたしたちは250万kmもの距離を走行する予定です。この距離は、ロールス・ロイスを400年以上使用することを想定した数値であり、世界のあらゆる場所におもむき、この新しいクルマを極限まで追い込みます。
世界中の道路で、試験に臨むこれらの車両が、まさに丸裸にされているところを目にすることになるでしょう。数百万kmにもおよぶ旅のあいだ、あらゆる状況、あらゆる地形でテストがおこなわれ、文字どおりロールス・ロイスを未来へと加速させていくのです
とコメントを発しています。これはロールス・ロイスの品質への確固たる信頼を表しています。
このような厳格なテストによって、『スペクター』は驚くべき耐久性を持つことが証明され、その結果として、この車はどのような条件下でもその性能を発揮することができます。
購入時のポイント

メルセデスベンツEQS SUVの購入を考える際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
電気自動車としての性能
『スペクター』は、ロールス・ロイスの初のフル電動モデルであり、高性能なパワートレインや空力性能が特徴的です。
SUVとしての実用性
『スペクター』は、2ドアの4座席ですが、快適に過ごせる高級感溢れる室内空間に、ロールス・ロイスならではの細部へのこだわりがある電動クーペ車です。
全長5,453mm、全幅2,080mm、全高1,559mmのボディは、力強さとエレガンスを融合させたデザインで、ホイールベースは3,210mmとなっています。
価格
『スペクター』の日本価格は4800万円からとなっていますが、グレードやオプション次第で変動があります。
維持費
電気自動車の維持費は、ガソリン車と比較して一般的に低いです。
しかし、バッテリーの交換など、特定のメンテナンスコストが発生する可能性もあります。
充電設備
『スペクター』についての具体的な充電時間は、公式にはまだ発表されていません。
ロールス・ロイスが公式に発表するまで、正確な充電時間については不明です。
自宅への充電設備の設置や近くに急速充電ステーションがあるかどうかなども、EVの充電計画に影響を及ぼします。より快適な電気自動車生活を送るためには、これらの状況を考慮に入れ、適切な充電設備を設けることが重要です。
購入のタイミング
新車の納車までの期間は、さまざまな要因によります。そのため、明確な期間を指定することは難しいです。製造スケジュール、需要と供給のバランス、そして特定のモデルやオプションに対する人気など、さまざまな要素が納車までの時間を影響します。
特に新車の場合、製造ラインのスケジュールやデマンドがどの程度になるのか、発売前には把握が難しいです。そのため、新車を一番早く手に入れたいと考えているのであれば、一般的には先行予約を行うことが一番の方法となります。
また、ある特定の車種に人気が集中し、生産が追いつかない場合や、一部のオプションについてパーツの供給が遅延すると、納車までの時間が更に延びることもあります。そのような要因も考慮に入れ、自分のライフスタイルやニーズに合った車を選び、必要に応じて予約を早めに行うことを推奨します。
なお、ロールス・ロイス『スペクター』の納車時期については、既に受注が始まっており、2023年の10月にはデリバリーが始まるとのことです。具体的な納車日については、お近くのディーラーに直接お問い合わせいただくことをおすすめします。
予約方法
『スペクター』の予約はロールス・ロイスの公式ウェブサイトや正規ディーラーから行うことができ、オンラインでも行うことができます。オンライン可なので、お客様は自宅やオフィスからでもこの魅力あふれる新型車を予約することが可能になります。
ただし、予約が完了したとしても、すぐに車が手元に届くわけではないことを理解していただくことが重要です。ロールス・ロイスは2023年の10月から『スペクター』の納車を順次開始する予定です。つまり、予約を完了した時点から数ヶ月後に車が手元に届く見込みです。
まとめ

以上が、ロールス・ロイスが初めてリリースする電気自動車、『スペクター』の特徴と魅力についての解説となります。
電動化が進む自動車業界で、ロールス・ロイスが送り出す初のフル電動モデルは、豪華さと高性能を兼ね備えた特別な存在です。
ラグジュアリーさを追求した内装や、新たな技術の導入、そして電気自動車としての長距離走行性能など、『スペクター』は多くの新しい体験を提供します。この革新的なモデルは、ロールス・ロイスの未来を象徴するものであり、持続可能なエレガンスの新たな定義とも言えます。
新たな時代の幕開けとともに、『スペクター』がどのような影響を及ぼし、どのような反響を呼ぶのか、これまで以上にロールス・ロイスの進化が楽しみになりますね。